企業経営理論:組織論

こんにちは、向井敏博です。

最近の気候は暖かかったと思ったら急に寒くなり、花粉も飛んできて頭が痛いのは陽気のせいか、花粉症のせいかわからなくなってきました。
花粉症はずっと症状がひどく、朝起きると目が開かないくらい目やにがひどかったり、鼻水で寝れなくなったりしていたのですが、会社を辞めた翌年から薬を飲まなくても何とかストレスなく生きていけるくらいになりました!
っと思うとステレスって身体にはよくないですね。。。

さて、今日はそんな会社にまつわる組織について、ちょっと勉強したのでまとめるためにもここに書いておこうかと思います。
組織の形成には大きく分けるとおよそ3つに分けられますね。
・機能別組織
・事業部制組織
・マトリックス組織

私はマトリックス組織は経験したことが無いのですが、それ以外は経験しました。
ほとんどの中小企業は機能別組織と事業部制組織で形成されているのではないかなと思います。
組織を作る上で大切な設計原理があります。
・責任・権限一致の原則   簡単に言うと責任と権限は明確にする
・命令一元化の原則     常に特定の上司から一元的に命令される(これがいろいろな人から命令来ると大変ですよね、)
・統制範囲の原則      人には限界があって、一人で管理できる部下には限界がありますね。
・専門家の原則       分化して集中させることで専門性が高まり生産性も向上します。
・権限委譲の原則      上司の人は、権限を委譲して定形作業はやらないで、意思決定などに集中すべき!

この辺りを踏まえて組織を考えていきます。
では3つに分けた組織の説明をすると、
機能別組織とは、社長をトップにして、各機能(管理部や製造部、営業部など)の機能を有した部署を持たせる構造です。
メリットは、
・専門性が発揮できて、効率が上がる
・命令系統が明確
・トップに情報が集約される
一方デメリットは、
・階層や機能部門が増えていくと、組織全体に情報が伝わりにくくなる
・組織の肥大化していくと、各部門の利益の主張が発生して各部で対立していく可能性がある
・全体的なマネジメントが出来る人が育たない(経営などに無頓着になる)
・トップの負担が大きい(情報が集中して情報量が多すぎて処理できなくなる可能性がある)

これを踏まえると、中小企業にはいいけど、大企業には向いていないということですね。

次に事業部制組織です。
事業部制組織は、各事業ごとに各機能を持っている組織です。
A事業には営業もいれば開発もいます。B事業にも同様です。それ以外に本部機能(企画部や管理部など)があります。本部機能をコストセンターと呼ばれて、事業を行っている部門をプロフィットセンターとも呼ばれます。
メリットは
・自律的に意思決定ができる
・権限委譲が進んでいる
・事業ごとの収益が明確
・経営感覚を持った次世代の人材が育つ
一方デメリットは、
・経営ビジョンよりも目先の利益を優先しやすい
・コンフリクトが強くなり、全社的な判断ができにくい。
・各事業部で重複して行われる場合はコストがかさむ。(同じ営業場所に各事業部から営業が行くなど)

事業部制に似た組織で、カンパニー制と言う組織もあります。
これは社内に事業単位で小さい会社があるというイメージです。
会社から資本金が設定され、BSやPLをそれぞれのカンパニーで設定します。

次にマトリックス組織です。
これは機能別組織と事業部制組織のいいところを合体させた感じでしょうか。
基本は機能別組織に属して目的別に各部署から招集してプロジェクトを遂行すると言う組織です。
そのため上司が2人いるイメージになってしまうため、どちらの上司を優先させるかなど明確にする必要があります。

メリットは
・柔軟な対応が出来る
・効率的な経営資源を活用できる
・外部環境の不確実性に対処しやすい
一方デメリットは
・組織内で意見の対立が増大する
・責任の所在が不明確になりやすい
・ワンマンツーボスシステムとなるので、指示系統が混乱しやすい
・評価が不明確になりやすい

このような組織があります。

2014年3月13日

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です